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 2008年の秋華賞馬ブラックエンブレムの初子として2013年10月の新馬戦でデビューしたテスタメント(騸11歳)。母ブラックエンブレムは小島茂之厩舎にGⅠ初制覇をもたらした馬で、父はディープインパクトの超良血馬。テスタメントはその母と馬主、厩舎、生産者を同じくする関係者ゆかりの血統でもある。

栗東の音無厩舎に所属し、デビュー2連勝から2018年のホープフルS(GⅠ)や19年のNHKマイルカップ(GⅠ)にも出走するなど中央競馬で13戦5勝の戦績を残したミッキーブラック(騸6歳)。父はブラックタイド、母はアルゼンチンのGⅠ馬マラコスタムブラダで、半妹に19年の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)を制したレシステンシア、半弟に21年の京成杯(GⅢ)を制したグラティアスがいる良血馬だ。

2011年朝日杯フューチュリティS(GⅠ)を制し、最優秀2歳牡馬のタイトルを獲得したシンボリクリスエス産駒・アルフレード(騙13歳)。現在は帯広畜産大学で柏狼(ハクロウ)という名で、総合馬術の競技馬として活躍中だ。19、20年と学生馬術の日本一決定戦「全日本学生馬術大会」に出場しており、今年8月に行われた北日本学生馬術大会(地区予選)を突破し3度目の出場権を得た。

今回は、いつか誘導馬に乗りたい!どんな職業なのか知りたい!という学生、生徒の皆さんに向けてこの馬取扱技能職を紐解きながら、ドレス誘導の二人の体験談をお伝えする。

2012年のクラシック路線で皐月賞と菊花賞を走ったディープインパクト産駒の芦毛馬アーデント(騸13歳)。その2冠を制したゴールドシップや、同じくともに走った芦毛馬のトリップと比べると当時は灰色だった馬体も今ではすっかり白くなった。現在在籍する中央大学で白雪(はくせつ)という名を与えられ、馬場馬術競技で活躍している

中央競馬最後のトウカイテイオー産駒、トウカイオーロラ(牡15歳)。母の父がサンデーサイレンスという血統的魅力もさることながら、父譲りの端正な顔立ちと整った馬体を持つ美しい馬でもある。

2013年のクラシック3冠競走全てに出走し14番人気ながらダービー6着と善戦したテイエムイナズマ(騙12歳)。ブラックタイドの初年度産駒として12年のデイリー杯2歳Sで重賞初制覇を飾り、9歳まで重賞戦線などで活躍し45戦5勝の戦績を残した。競走馬を引退した今、日本大学馬術部で「桜迅」という名を与えられ乗馬として活躍している。


私が生まれ育ったのは福岡県北九州市小倉南区。自宅から市街地の小倉駅周辺に向かうときにはモノレール沿いの国道322号線を通り抜ける。その沿線を走りしばらくすると巨大なスタンドが姿を現し、“JRA”の緑色の大きなロゴが目に入ってくる。私の生活圏には物心ついた頃から小倉競馬場があった。

2021年4月、馬場馬術選手でリオデジャネイロ五輪日本代表でもある原田喜市は引退競走馬関連団体のオールド・フレンズ・ジャパンの活動を開始した。オールド・フレンズ・ジャパンは現在ティーハーフ、サンリヴァル、エイコーンパスなどのサラブレッドを繋養し、2021年10月にデルタブルース[04’菊花賞(GI)、06’メルボルンC(豪・GI)]を導入。今後も知名度のある引退競走馬・引退繁殖馬を導入し、その規模を拡大させていくという。

東京オリンピックを目前に控えた2021年6月、リオデジャネイロオリンピックの馬場馬術代表の黒木茜は代表選考会を辞退し東京オリンピック出場を諦めた。直前の競技会成績からも十分に戦えるレベルであったし、馬が故障していたわけでもない。ただ、茜自身が感じていた愛馬の状態の違和感が拭いきれず、100%の状態で出ることは難しいと判断したためだという。

戸本一真は見事に総合馬術の日本代表に選出された。そして、同じく東京オリンピックを目指していた北原広之、佐渡一毅も馬場馬術の日本代表に決定した。今回選ばれた3選手の競技人生それぞれが、競馬に見るドラマに勝るとも劣らないストーリーを持っている。

誘導馬になったサクセスブロッケンはついに“2度目”のダービーの舞台に立つという夢を叶えた。そして、担当の葛原耕二はホッと胸をなで下ろした。選ばれた18頭の3歳馬たちを安全に本馬場に送り届け、コロナ禍で外出を自粛しているテレビの前のファンたちを勇気づけるという務めを果たすことができたからだ。

関係者やファンは次なる目標をいやが上にも期待した。それは、現役時代に最下位に沈んだ「日本ダービー」を今度は誘導馬として"先導"することだった。


「うわー、クロフネすごいな。ゆったりしているな。風格あるな。」と思っても種馬になる。「うわー、トウカイテイオーに一度乗ってみたいなー」と思っても種馬になる。彼らは乗馬にはならなかったけど、その子どもたちが縁あって私たちの元に回ってきて、乗る機会ができて。茜さんが"父馬のイメージ"と重ね合わせてオースミイレブンを見たように、彼らに乗りながら彼らの父馬のことを想像することがあるよ。

晴香はエジスターに跨り少し歩いただけで直感的に「この馬だ!」と、思ったという。この時点で決意を固めていた晴香に、喜市は言った。「お前にはこの馬は乗れん。無理や。考え直せ。」と。

世田谷のJRA馬事公苑は1964年の東京オリンピックの馬場馬術の会場となり、長らく馬術の聖地として親しまれてきたが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて大規模な改装が始まり、今はなき光景となった。インドアアリーナの静かな空気感や苑内の指揮を織り交ぜながらフォトグラファーは競技を見つめた。